◆最初の逆転は倫子と家治の関係を史実から…

フジテレビの『大奥』は、御台所と側室の住居としての大奥そのものの物語で、小芝風花を主演に抜擢し、十代将軍・家治(亀梨和也)に嫁いだ皇族の五十宮倫子(小芝)が、陰謀渦巻く大奥で格闘する。

(以下、ネタバレがあります)

最初の逆転は、倫子と家治の関係。史実では仲睦まじい夫婦であったと言われるふたりの出会いを、ドラマでは冷めたものにした。さらに家治に出生の秘密があって……。

そして、倫子と松平定信(宮舘涼太)との関わりを濃く描き最終回まで引っ張った。最終的には、倫子と家治に強い絆が生まれ、定信の陰謀を倫子が封じるという痛快な展開だった。