■スタンダードな倒叙もののようです

 本作は、ミステリーの中でも最初に犯人を視聴者に明かしてから謎解きを見せるという、「倒叙もの」と呼ばれるスタイルを採用しています。『刑事コロンボ』がやっていたやつですが、『古畑任三郎』のやつといったほうが通りがいいかもしれません。

 主人公はミステリー作家として売れっ子だったものの、最近は全然書けないでワイドショーのコメンテーターなんかをしている黒羽ミコ(篠原涼子)と、警視庁捜査一課の敏腕刑事ながら最近は事件を解決しようとすると「ううっ」となっちゃって検挙率が下がっている森野徹(バカリズム)。森野はもともとミコさんの小説のファンでしたが、最近ではSNSにミコさんへのアンチコメントを連投するなど、暇をもてあましている様子。ミコさんはエゴサしてそのアンチコメントも確認済みです。

 そんな2人がサウナで偶然隣り合わせ、その施設で偶然殺人事件が発生するというお話でした。