“日本三大美肌の湯”に数えられる栃木県の喜連川温泉や、昭和レトロな雰囲気漂う八塩温泉など、知る人ぞ知る、関東のおすすめ穴場温泉地をご紹介します。

1.喜連川温泉(栃木)

喜連川温泉は宇都宮市の隣、さくら市にある温泉地。1981年開湯と比較的新しい温泉地で、佐賀県の嬉野温泉、島根県の斐乃上温泉と並ぶ“日本三大美肌の湯”の一つに数えられています。温泉宿は数軒程度と小さな温泉地で、知名度もそこまで高くない穴場です。

市内に市営の浴場が3つあり、うち一つは道の駅きつれがわに併設しています。道の駅の建物前に無料の足湯もあるので、ドライブ途中に立ち寄るのもおすすめです。

2.八塩温泉(群馬)

埼玉県との県境に位置する藤岡市の神流川沿いにある八塩温泉は、知る人ぞしる群馬の名湯。今からおよそ200万年前、この一体は海で、その頃の地層から塩分の高いお湯が湧き出るため「塩の湯口八ツ所」と呼ばれていました。これが由来となり“八塩”の名が付けられています。

温泉宿は3軒のみで、いずれも昭和レトロな雰囲気漂う老舗です。うち「八塩館」と「鬼石観光ホテル」では日帰り入浴も受け付けています。

また八塩温泉には約5,000株のあじさいが植えられた「八塩あじさいの里」があり、見頃を迎える6月中旬~7月上旬に訪れるのもおすすめです。

3.沢渡温泉(群馬)

中之条町にある沢渡温泉は、温泉宿が10軒強並ぶ温泉地。小さいながら温泉街があり、温泉街にある掛け流しの共同浴場は地元の人を中心に賑わっています。なお共同浴場は、旅館の宿泊客であれば旅館でもらえる「入浴許可証」を利用して無料で入浴できます。

Photo by Qurren, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

草津温泉にも比較的近い沢渡温泉ですが、強酸性の草津温泉に対し、沢渡温泉は肌に優しい弱アルカリ性。“一浴玉の肌(=一度入れば肌が玉のようにスベスベになる)”とも言われる美肌の湯です。

4.湯宿温泉(群馬)

みなかみ町に位置する「三国峠」の玄関口となる場所にある「湯宿温泉」。開湯1,300年を超える歴史のある温泉街で、かつては三国街道の宿場町として栄えました。

現在は500mあまりの石畳の温泉街に、4軒の温泉宿と4カ所の共同浴場が並びます。2024年5月現在、新型コロナ感染症対策により旅行客の共同浴場利用は受け付けていませんが、各温泉宿で日帰り入浴が可能です。