朝から充実した時間を過ごすことができれば、満足度の高い1日になるでしょう。しかし、中には「朝から寒いとなかなか動き出せない」という人や、「季節に関係なく朝に弱い」といった人もいらっしゃるはず。もしも朝から元気よく活動したいと願っているなら、アイスコーヒーを飲んでみてはいかがでしょうか?

本記事では、朝にアイスコーヒーを飲むと充実した時間を過ごせる理由をご紹介します。

「アイスコーヒー」を飲んで朝の時間をテキパキ過ごそう

夏ならまだしも、冬にアイスコーヒーを飲む人は少数派かもしれません。

ですが、朝の時間にアイスコーヒーを飲むと、アクティブに過ごせる可能性が。その理由についてご紹介します。

アイスコーヒーではリラックスできない?

朝食と一緒に、もしくは朝食後にコーヒーを飲むことが習慣になっている人もいらっしゃるでしょう。寒い時期には、熱々の淹れたてホットコーヒーで冷えた体を温めたいもの。しかし、朝の時間を活動的に過ごしたいのであれば、ホットコーヒーよりもアイスコーヒーのほうがおすすめです。

さまざまな効果が期待できるコーヒーですが、そのひとつにリラックス効果があります。ふんわりと鼻腔をくすぐるコーヒーのアロマには、なんとα波(アルファ波)を引き出す効果があるのだとか。香りを嗅ぐと鼻の粘膜から脳に伝わり、自律神経を刺激して、その香りを快いと感じたり、反対に不快だと感じたりするようになります。

快い香りだと認識すると、ホルモン分泌に影響を与え、心も体もリラックスした状態に。すると、脳の後頭部からα波が出現し、脳内麻薬と呼ばれる神経伝達物質βエンドルフィンが分泌され、ストレスが緩和されます。

ホットコーヒーを飲めばゆったりと幸せな気分に浸れる一方、まったりと寛ぎたい気持ちが邪魔をして、テキパキ動けなくなってしまう場合も。「ホットもアイスもコーヒーには変わりないでしょう?」と考える人もいるかもしれませんが、アイスコーヒーにはホットコーヒーほど香りがありません。ホットコーヒーから立ち上る湯気には香りの成分が多く含まれているので、ニオイ分子が鼻の粘膜に吸着しやすく香りを強く感じます。

ですから、コーヒーのアロマがほとんど感じられないアイスコーヒーには、あまりリラックス効果がないのだそう。言い換えるなら、アイスコーヒーを飲めば覚醒作用で頭がスッキリするだけでなく、リラックスついでに、このままのんびりしたいという誘惑に駆られることが少ないといえます。朝は高い集中力を発揮できるといわれていますから、1日を有意義に過ごしたいのであれば、アイスコーヒーを飲んでみてはいかがでしょうか。

アイスコーヒーのおかげでベッドから脱出

ついつい、「いつまでもベッドの中でぬくぬくしていたい」「ソファで温かい毛布にくるまっていたい」と思ってしまう冬の時期。あと5分、あと10分とぐずぐすしているうちに、あっという間に数時間経っていたなんて経験がある人も多いのではないでしょうか。朝の時間を少しも無駄にしたくないなら、まずはベッドや毛布の誘惑を退けなくてはいけません。

もしもベッドや毛布、コタツからなかなか起き出すことができないというのであれば、アイスコーヒーの利尿作用をうまく利用してみましょう。トイレに行くためにベッドやコタツから出てしまえば、立ったついでにサッサと用事を済ませてしまおうと思うのではないでしょうか。

コーヒーに含まれているカフェインには、交感神経を刺激する働きがあり、腎臓の血管を拡張させます。すると、ろ過される血液量が増えるため、尿が多く生成されることに。また、アイスコーヒーを飲んで体が冷えると膀胱の筋肉がキュッと縮み、トイレに行きたくなってしまうのだとか。

もちろん、起き抜けにアイスコーヒーなどの冷たい飲み物をたくさん飲むと、胃腸に負担を掛けてしまうことになります。そのため、朝の時間にアイスコーヒーを飲むのであれば少量に止めるか、朝食後に飲むようにすると良いでしょう。