コロナ禍の影響もあり、この機会に支出の見直しを考える家庭も多いでしょう。家計を改善するときは、手続きや見直しに手間が掛かって面倒くさいもの……。住居費などの「固定費」から手をつけるのが得策ですよ。この記事では、固定費の見直しとその方法について解説します。
家計を改善したい!何から手をつければいい?
「今より支出を抑えたい」「節約して貯蓄に回したい」、そんな人がまず取り組むべきなのが固定費の見直しです。固定費とは、家計の中で毎月一定の金額が出ていっている項目のこと。
こんなにある!見直したい固定費
- 住居費(住宅ローン、家賃)
- 教育費(習い事、塾など)
- 通信費(スマホやインターネット回線など)
- 保険料(民間の保険会社で契約している生命保険や自動車保険など)
- 各種サブスクリプションサービスの契約料金(動画や音楽の配信など)
これらの支出は、1回契約したらそのまま放ったらかしになっていたり、「見直すのは面倒くさい」と後回しにされたりしがちです。
どうして固定費を見直すといいの?
食費など、都度の判断で節約できる「変動費(毎月の支出額が変動する費目)」と違って、固定費は現状の契約内容を確かめたり、さまざまなプランを比較したり、契約変更の手続きをしたりと、見直しに手間の掛かる部分があり、まさに面倒な作業そのものです。
一方で、一度見直しに成功すれば大きな節約効果を期待できるでしょう。毎月の支出が数万円単位で変わることも少なくありませんし、その効果は年単位で継続するのです。
住宅ローンなど元の金額が大きいものなら、見直しの有無で数百万円の差がつくことも!日々のちまちました節約が苦手な人にもぴったりですよ。
「固定費の見直しといっても、何からどうやって手をつけたらいいのかわからない」という人は、支出額の大きなものから順番に取り組んでみましょう。ここからは、具体的にどのように見直すべきか2つの例を紹介します。
住宅ローンへの着手の具体例
多くの家庭で毎月最大の支出となっているのは住宅費でしょう。賃貸か持ち家かで異なりますが、ここでは住宅ローンについて見ていきましょう。住宅ローンの負担を下げる主な方法は、次の3つがあります。
繰り上げ返済
毎月の返済に追加して支払うことです。手元の蓄えは減りますが、その後の毎月の返済額が少なくて済むようになったり、返済に必要な期間が短くなったりします。返済条件の変更
住宅ローンを借りている金融機関に相談して、毎月の返済額や返済方法を変更してもらう方法です。どのような変更に応じてくれるかは金融機関や契約内容によっても異なるため、確認が必要です。借り換え
別の金融機関で住宅ローンを組みなおし、今借りている住宅ローンを一括返済することです。金利や金利タイプなど契約内容が一新されるので、条件次第では大幅な負担減になります。
どの方法が適切か判断するためには、まずは現状把握から。返済予定表などを見て、現在の契約内容がどうなっているのかチェックしましょう。
金利は適正?住宅ローン控除の期間も確認を!
金利は今の時代に合っているか、固定金利なのか変動金利なのかなどを踏まえて、それぞれの見直しを行った場合にいくらくらい節約になるのか、具体的にシミュレーションします。
金利だけでなく、手数料や住宅ローン控除の期間など考慮すべき点が多いので難しく感じるかもしれませんが、幸いなことに今は情報が充実しています。夫婦で手分けしてさまざまな情報を集めて、「お金の家族会議」を開いて判断するのもいいですね。