◆“PTA役員”はみんな一度は引き受けるルール

「息子の通う小学校は、6年間の間に必ず1人の児童に対し1回は役員を引き受けるといったルールがあります。役員をすすんでやりたいという親は多くない印象ですが、おのおの忙しいながらも協力して交代で役員を引き受けているんです。

 兄弟がいる場合は、片方で引き受けた年はもう一方の役員は免除になることから、早めに立候補する人も多く、スムーズに決まる役職もありました」

 そう語ってくれた美亜さんは、今年は兄の方で役員に立候補したことで、弟のクラスでは自動的に役員が免除になったんだそう。みんな忙しいのは大前提なので、なかなか役員が決まらず沈黙の時間が流れることもあるのは仕方ないことかもしれません。

「役員決めの司会進行を務めるのは先生ではなく前年度の役員で、1年生のクラスは別の学年の旧役員さんが担当してくれることになっているんです。

 面識のない保護者たちを前に役員決めの司会進行をするなんてとても大変なことだということは容易に想像できます。しかし、そんなことはお構いなしに自分の意見を好き勝手、司会にぶつける保護者がいたんです」