ガルシアは端正なルックスと強打、それに破天荒な言動で人気を集めてきたボクサーだが、暫定タイトル獲得後の2021年ごろから心身に不調をきたし始め、1年以上のブランクを作っている。復帰後の22年には2試合に快勝したものの、23年4月にジャーボンテイ・デービスに痛烈なノックアウト負けしたことでプロモーションとの関係も悪化していた。
そんな中、今年4月にはデヴィン・ヘイニーとの対戦が組まれたが、規定体重を作ることができずに計量失格。その後の取材陣向けのセレモニー計量では体重計の上でビールをラッパ飲みするなどの暴挙を見せてファンや関係者から批判を集め、試合後にはドーピング違反も発覚した。
これを受けてガルシアはSNSに「ステロイドが大好き」「俺はステロイドを飲み干す」と投稿するなど不安定な状態に。さらに6月にはのホテルで酒を飲んで酩酊し、部屋や廊下の物品を破壊した器物損壊容疑で逮捕されている。
これらの事情から、ニューヨーク州のアスレチック・コミッションはガルシアに1年間の試合出場停止処分を下したが、ガルシア自身はプロボクシングの引退を宣言。UFCのダナ・ホワイトCEOにSNS上から呼びかけるなど、総合格闘技への進出を模索する様子が見られていた。