◆マッチングアプリは10個以上使ってみた

玲さんは、マッチングアプリも並行して出会い探しをしていました。使っているアプリが、利用者が多いPairsやwithやタップルではなく、Omiaiであることが意外でした。

「マッチングアプリは10個以上使ってみましたよ。もちろんParisも使ったことあります。Omiaiって人気ユーザーに『いいね』をするとポイント消費が多いので、一部のユーザーに人気が集中しないんですよね。20代も少ないし、私でもマッチングしやすいんです」

「そんな機能を知ってる人、ほとんどいないですよ。どこで知ったんですか?」

「いろいろ調べてますから」

スマホのマッチングアプリ
玲さんはリリースされたばかりの割とニッチなアプリも使っていて、各アプリのユーザー層も独自で分析し、もうマッチングアプリの達人です。

マッチングアプリでは、登録したばかりの3日間が“新規登録会員”として目立ち「いいね」が殺到するモテ期です。それを利用し、アプリに入会してモテ期が過ぎるとやめて、違うアプリに乗り換える、というテクニカルな使い方をしていました。新規登録するタイミングはもちろん、モテ期を有効に使うため「金曜日の夜」です。こんなにもマッチングアプリを駆使している人はなかなかいません。

でも一方で、アプリで出会って交際に発展するユーザーの平均利用期間は3~4カ月程度だと各アプリが謳っています。ましてアプリで結婚できる人たちは、アプリに詳しくはならないのではないでしょうか。また、そもそも結婚する人の約7割は、マッチングサービスを含む婚活サービスの利用経験すらありません(リクルートブライダル総研「婚活実態調査2023」より)。