■AIガジェットの扱い
このドラマの特徴として、加賀美が大金持ちであることと、AI開発者であることを利用して学内の問題を解決していくわけですが、前回、今回とAIガジェットについてはあんまり活躍しませんでした。
というか、第2話のAIメガネがすごすぎたんですよね。イジメられっ子に、人の顔を自由に差し替えられるAIメガネをかけさせて、人を殴ってる人、殴られてる人、悪口を言ってる人の顔を全部そのイジメられっ子の顔に差し替えることで、それまで目を反らしてきた「人を傷つけること/人に傷つけられること」という現実を自覚させるという、SFの使い方としてとんでもなく理にかなったことをやってきた。あのシーンでもうこのドラマを信用しようと思っちゃったわけですが、前回と今回は活躍しなかった。
ただ、今回出てきたAI光学迷彩の布はおそらく伏線になるのだと思います。簡単に言うと「透明人間になれる服」が作れるわけで、どんな感じで主題とからめてくるのか楽しみです。
あと、山田涼介志田未来神木隆之介のからみは、『Q』世代じゃないけどやっぱニヤニヤしちゃったね。
(文=どらまっ子AKIちゃん)