◆幸せな空気が一変
そしてテーブルに戻ってきた翔太さんを見て、千夏さんは「えっ?」と思わず声をだしてしまいました。
「翔太さんがよそったビーフシチューは、お肉がゴロゴロ入っていて…ていうか肉しかないというか、鍋の中のお肉が全部入っている感じだったので、つい『どうしてそんな自分本位なよそいかたをするの?』と聞いてしまったんですよね」
ですが翔太さんはキョトンとして、何がいけないのか分かっていない様子だったそう。
「なので『ちゃんとお肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎをバランス良くよそわないと、残りのシチューが野菜しか入ってなくなるでしょ?自分が好きなだけ肉を食べられれば、後はどうでもいいの?』とたたみかけたら、あからさまに機嫌が悪くなり舌打ちされたんですよ」