マクドナルドは「旧ジャニーズを離れれば問題なし」という判断だとみられるが、旧ジャニーズからマネジメント業務などを引き継いだ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」が始動しても対応が変わらないことから、今のところSTARTO社は資本関係のない別会社ながら旧ジャニーズと同一視されている状況といえる。他の企業やNHKなどのテレビ局も同様の対応をしているケースが少なからずあり、そうした状況が一部ファンのいら立ちを加速させているようだ。

 「辞めジャニ」を起用したCMが不評なら企業側も路線を考え直す必要が出てくるが、赤西やNumber_iのマクドナルドCMは好評の声が目立っており、Number_iについては平野が単独出演したCMの効果で「サントリージン翠」などの商品売り上げが爆増したという実績も残している。そうなると、企業側は今後もしばらく「被害補償などの問題が完全に解決するまで旧ジャニーズ勢を使う必要はない」と判断する可能性がありそうだ。

 また、ドラマでも放送中のフジテレビ系『ブルーモーメント』で山下が主演を飾り、同局系『Re:リベンジ-欲望の果てに-』で錦戸亮がメインキャストを務めるなど、辞めジャニの起用が目立ってきている。辞めジャニのスポンサー受けがいいとなれば、この流れはより強まるだろう。

 先日、イギリスの公共放送BBCが放送したジャニーズ性加害問題に関する番組の第2弾の内容をめぐり、SMILE-UP.が東山紀之社長のインタビュー映像が発言の趣旨とは異なって使われたなどとしてBBCに訂正と謝罪を求める文書を送付したことが波紋を広げており、騒動はまだまだ収まる気配がない。今後も当面は、CM業界で旧ジャニーズ勢が敬遠され、辞めジャニ勢が隆盛するという流れが続きそうだ。