館内のルールやスケジュールは?
それでは、蓮花院での過ごし方についてご紹介しますね。
18:00〈夕食〉
夕食は、食事処で一斉にスタートします。当然、時間は厳守です。
こちらが夕食の内容です。精進料理と聞いて「ご飯と漬物」をイメージする方は、実際の豪華な内容を見て驚くこと間違いなしです!
高野山名物の胡麻豆腐や、お肉みたいな豆腐、豆乳鍋などなど、お肉を使っていないとはとても信じられない美味しいお食事が並びます。
子供には、別途お子様ランチを用意してくださいます。手作りハンバーグが美味しかったようで、子供は喜んでいただいていました。綺麗で特別な料理より、子供が食べ慣れた料理を出してくださるお心遣いが嬉しいですよね。
余談ですが、宿坊では食事中にお酒もいただけるようになったそうです(2020年11月時点)。しかし筆者が宿泊した日は食事中の飲酒はおろか、会話すら聞こえてこない粛々とした雰囲気でした。やはり宿坊なので、食事も修行の一環であるということを念頭に置いて過ごす方が、宿坊での時間をより満喫できると思います。
なお、お部屋のお布団は夕食の時間中に敷いておいてくださいます。
19:00~21:00〈入浴〉
夕食の後は、お風呂タイムです。男性・女性に分かれた浴室があり、高野山の湧水を沸かしたお湯を愉しむことができます。
浴槽は4人入れるほどの大きさで、シャワー付きの洗い場もあり何不自由なく入浴できますよ。シャンプー・ドライヤーなどの備品もあります。
翌日6:30〈朝勤行〉
宿坊と言ったら朝勤行。お祈りをする場所は宿泊棟と渡り廊下で繋がった本堂です。寒い朝だと気温が氷点下にまで下がることもあるそうなので、くれぐれも温かい服装で出かけてくださいね。
本堂は、誰もが想像するような古いお寺です。長い時間をかけて磨き抜かれた床、古い木造建築、お線香の香り…。
本堂全体に、悠久の時が染み込んでいます。エレベーター付きの近代的な宿泊棟から一歩足を踏み入れた瞬間、まるでタイムスリップしたような感覚になるかもしれません。
朝勤行の内容ですが、正座ではなく椅子に座り、住職さんがお経を上げられる20分ほどの間、一緒に手を合わせて祈ります。途中ご焼香をするタイミングもあり、しっかりとお参りをさせてもらえます。
この間自由にロウソクを購入(寸志)してお供えしたり、お賽銭を入れることもできるので、小銭を持って行くと良いかもしれません。
読経が終わると、住職さんが本堂の奥を案内してくださいます。徳川家の位牌や、いろは大師(空海の像)、不動明王像などなどを見学することができる貴重な機会ですよ。
その後、住職さんが宿泊参拝者の質問に答えてくださいます。とても気さくな雰囲気で、お参りの仕方など初心者の人にもちゃんとわかりやすく答えてくださるので、何か質問を考えておきましょう。
中には、「朝勤行は年中お休みは無いのですか?」「住職さんはどこに住んでいるんですか?」という質問をされている方もいました。お寺のことについて、密教のことについて、一番の専門家である住職さんに質問するまたとないチャンスです。
7:30〈朝食〉
朝勤行の後は、お待ちかねの朝食です。
夕食に引き続き、精進料理のイメージとはかけ離れた豪華な朝食です。ご飯が進むおかずがたくさんあるのは嬉しいですよね。通常の旅館と同じように、朝から山盛りのご飯をいただきます。
子供用の朝食も、別メニューで出してくださいます。ふりかけもあったりと、子供も安心して食事が楽しめますよ。
10:00〈チェックアウト〉
チェックアウトの時間は10時ですが、もう少し早くお宿を出て、朝の高野山を散策するのがおすすめです。
高野山へのアクセス方法は2種類
①自家用車またはバスでアクセス
高野山の僻地感・聖地感を全身で感じられるアクセス方法です。途中、交互通行しかできないほどの細く険しい道を運転し苦労して高野山に辿り着いた時の感動は言葉にできません。
また、道中高野山に近づくにつれて明らかに神聖さを感じるようになるポイントがあり、身をもって「あぁ、聖地に向かうんだな」なんて感慨深い旅をすることができます。
秋の行楽シーズンに合わせた季節運行にはなりますが、京都駅からの直通バスが運行されています。
トイレ付きの快適な高速バス車両で、運賃は2,500円、片道160分かけて高野山を目指します。ちなみに筆者が乗車したのは11月の平日でしたが、紅葉が見ごろだったこともあり高野山への道のりは大渋滞し、およそ60分遅れで到着しました。子連れで自家用車で向かう場合は、紅葉が始まる前の季節の方がトイレの面でも安心なのかもしれません。
バスではルートの途中で道の駅「柿の郷くどやま」にて10分間の休憩を挟みます。
ここでお弁当などを購入して車内で食べましょう。柿の葉寿司や、いなり寿司、サバ寿司などがあるので、事前に食べたいものを決めておくと現地であれこれ迷わず選択することができるかもしれません。
②電車とケーブルカーでアクセス
何しろ「楽に」行くならこの方法です。大阪→新今宮→極楽橋→高野山→奥の院というルートです。電車・ケーブルカー・路線バスと複数回の乗換が必要でありながらも、列車の接続がとても良いため、想像するよりずいぶん楽にアクセスすることができます。
また、時間通りに到着できる可能性が高いので、旅の予定を立てやすいという点でもおすすめです。
デメリットとしては、「楽すぎる」ことくらいでしょうか。高野山がいかに険しい道のりの先にあるのか、などのことを考える機会は無さそうです。
まとめ
日本一の密教の聖地・高野山。是非宿坊に泊まって、高野山を全身で感じてみてはいかがでしょうか?1200年もの歴史に触れることで、もしかしたら人生観が変わるかもしれませんよ。
提供:トリップノート
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