今季の巨人はスタメンが固定できず、規定打席に達しているのは4人だけ。そういった事情も背景にあるが、一向に票を投じない巨人ファンの心理について、ベテラン野球ライターはこう推測する。

「巨人は目下、3年連続で優勝を逃しており、昨年と一昨年は屈辱の2年連続Bクラス。ファンは、今季こそ絶対に優勝して欲しいという気持ちが強く、それが“投票しない”という行動に現れているかもしれません。オールスター出場は非常に名誉ですが、試合出場や移動で負担が大きく、ケガのリスクもある。巨人の主力は菅野智之、坂本勇人、丸佳浩、小林誠司など30代半ばの選手が多いので、オールスター期間にたっぷり休養を取って欲しいという思いから、“あえて投票しない”という選択をしているのでしょう。しかし、それが巨人ファンの総意だとはいえ、“オールスター=罰ゲーム”のような風潮が生まれるのは、ファンありきのプロスポーツにとって喜ばしいことではありません。こうなるといよいよ、メジャーリーグのように年1試合にするという案が現実味を帯びてくるかもしれません」

“お祭りは短いほうが良い”なんて寂しすぎるが、優勝のためには手段など選んでいられないというのが巨人ファンの本音か。