「“日ハムジャック”になった理由は単純で、今年のオールスターの第1戦が日ハムの本拠地のエスコンフィールドで開催されるからです。昨年のオールスターで、日ハムからファン投票で選ばれた選手は1人だけ。序盤から下位に沈み、ファンはストレスが溜まるシーズンでしたが、今シーズンは上位に食らいついており、地元開催ということもあって、大量の票を集めています。特定のチームや選手に票が集中することは珍しくなく、昨年はファン投票選出の11人中10人を阪神が独占。2003年には、高額年俸に見合わない成績の川崎憲次郎(中日※当時)を1位にしようという“川崎祭”がネットで発生し、最多票数を獲得してしまったため、出場を辞退する事件もありました」(週刊誌スポーツ担当記者)

 エスコンフィールドでオールスターが開催されるのは初めて。日ハムの選手に票が集まるのは予想されたことだったが、予想外なのはセ・リーグの顔ぶれだ。昨年日本一だった阪神のトップが3部門に留まっているのも意外だが、巨人でポジション別トップは岡本和真だけ。球界きっての人気球団が、すっかり存在感を失っている。

「今シーズンは極端な投高打低で、セ・リーグの野手部門は票が割れており、捕手の山本祐大(DeNA)、ショートの長岡秀樹(ヤクルト)、外野手の細川成也(中日)など、コアな野球ファンでないと名前を知らないような選手がファン投票でトップに立っています。ただ、それにしても巨人の選手の票数は少なすぎる。昨年の侍JAPANメンバーで、先日ノーヒットノーランをやった戸郷翔征が4位というのは低すぎますし、打撃好調の丸佳浩は外野手部門で8位。このままだと巨人からの出場は岡本、西舘勇陽、山崎伊織ぐらいに留まるかもしれません」(同上)