◆運命の出会いで、ピンチ脱出。さらなる事業拡大へ

 顧客を奪われてしまった那賀さんは絶望し、「もう終わらせよう」と考えるように。とはいえ、少ないながらもまだお店に通ってくれる顧客もいたため、残りの時間は今まで以上に一生懸命ケアをしよう、と初心に戻って施術に力を入れていました。

 そんな時、またもやお店の運命を変える出会いがあったのです。

2019年ころの那賀さん
2019年ころの那賀さん
「たまたま、お店の評判を聞いた雑誌の編集者の方が、私に立場を明かさずに施術を受けられていたんです。その時のケアを気に入っていただけたようで、のちに『特集を組みたい』と連絡をくれました。

 雑誌に大きく載せていただいたことで、またたくさんのお客様が知って、来てくださるようになったんです。もう辞めようと思っていた時にこんな出会いがあり、本当に私は生かされているんだな、と感じましたね」(那賀さん)

 不死鳥のようによみがえった那賀さんは、自分の作りたかった化粧品を作る事ができました。その後軌道にのり、化粧品会社を設立しました。

「専業主婦をしていたので、節約は得意だったのですが、お金を生み出す方法は全く知りませんでした。こういったビジネスの方法を知ったのも、偶然ビジネススクールに通っているお客様から先生をご紹介いただいて、ゼロから経営を学ぶ機会を得たから。

人との出会いが人生を変えるきっかけになっているんですよね。ありがたい縁があるから、生かされているのだろうと思っています」(那賀さん)