スポーツ選手を出身校で語られたら、当人や関係者は迷惑かもしれないが、これだけ成功例が少ないと、やはり“適性”というものはあるのかもしれない。今シーズンのプロ野球は、中日・立浪和義、西武・松井稼頭央、楽天・今江敏晃と、PL出身の監督が3人もいたが、いずれも成績は冴えず、松井監督は先日、休養を発表。名門の名が泣いている。
「立浪、松井、今江の3人とも現役時代の実績はピカイチ。仲間の信頼は厚く、リーダーシップもあり、大いに期待されて監督になりましたが、現時点では3人とも合格点には程遠い成績しかあげられていません。立浪は2022年に監督に就任しましたが、2年連続最下位に終わり、これは球団史上初。今季は序盤に首位に立ち、汚名返上かと思いきやズルズルと負けが込み、現在は4位です(6月3日現在)。昨年から監督になった松井は、GW明けには早々に優勝争いから脱落して5位に終わり、今季は大きく負け越して、2年契約満了を待たずに事実上のクビに。今江は監督1年目ですが、5月の段階で首位から10ゲーム以上も離され、5月21日のソフトバンク戦では21対0で敗れる屈辱も味わいました」(週刊誌スポーツ担当記者)
スポーツの世界は勝つ者がいれば負ける者もいるのが常。もちろん、ここから巻き返す可能性は十分にあるが、彼らの先輩を見ても、監督として成功した者はいない。