■今回も西条だけが冴えわたる

 今回は、コンプラ強化週間ということで署にやってきたコンプラ担当警部・山田さん(遼河はるひ)が目を光らせる中、お金持ちの弁護士一家で起こった腕時計泥棒の捜査を行うことになった3人。

 捜査対象になったのは腕時計の持ち主である弁護士夫婦と娘、夫の秘書の女性、それに秘書とお見合いをするためにこの家を訪れていた隣人男性の5人。腕時計の保管ボックスには5人全員の指紋が残っており、鑑識・西条の出番となりました。

 いろいろあって、結局は娘が腕時計を換金するために盗み出していたことが発覚。娘は弁護士の両親から弁護士になることを強要されていましたが、自身の夢は声優になること。その声優学校に入学するための入学金と授業料合わせて200万円が、犯行の動機でした。

 ドラマ内で説明があった通り、家族間での窃盗は刑法第244条1項に定められた「親族間の犯罪に関する特例」によって刑が免除されますので、穏やかに一件落着となりました。

 今回も、西条の「見たものを即座に全部記憶する」という特殊能力が発動し、SNSの写真から一瞬で犯人を見破る慧眼を見せつけました。おかげで3人は今日も元気に定時で帰れましたし、その鮮やかな解決ぶりでコンプラ担当の山田さんにも一目置かれることになって、めでたしめでたし。