◆愛子様が就職と公務を選ばれた理由は?

 とはいえ今はグローバル化が叫ばれる時代。皇族は国際親善のために海外で知見を深めることも大切だと言われています。愛子様は本当に心残りはないのでしょうか。学習院女子高時代、夏休みにイギリスの名門イートン校のサマースクールに参加されていました。その時の写真を拝見しましたが、浮かれた映え写真はなく、公式資料のようなストイックな風景写真が多かったです。愛子様の奥ゆかしさや賢明さが現れている写真でした。

 もしかしたら心の底では、留学も良いな、と思われていたかもしれません。ご両親からたびたびオックスフォードのエピソードもお聞きになっていたことでしょう。それでも就職と公務を選ばれたのは、愛子様が国民に寄り添う気持ちをお持ちだったからだと拝察します。

 例えば、ティアラの新調を辞退されて借りものをつけられて新年祝賀の儀に参列されたり、高価な服ばかりではなくGUやユニクロも素敵に着こなされたり……。今年の歌会始では「幾年の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ」という歌を詠まれ、疫病や天災などに見舞われる国民に思いを馳せられていたようです。

皇居
  経済的にも格差が広がり、物価高や円安などに苦しんでいる人も多いです。その様子をご覧になり、とても多額な予算を使って英国留学している場合ではない、それより皇族の人数が減っている今、国内にとどまって公務もサポートしたい、と愛子様は思われたのではないでしょうか。

 中世の和歌について大学で学ばれていた愛子様なので、当時は嫉妬の念や呪いで宮中の人が病気になったりしていたことを思うと、皇族という立場を生かして留学したら、国民の嫉妬の的になってしまう……そんな危惧(きぐ)もあったかもしれません。庶民は円安で海外どころではない状況です。癒し系の愛子様が国外に出てしまったら、日本はもっと荒れてしまいそうです。愛子様がいてくだされば、しばらく治安は保たれます。