■「YouTuberおもんない」とかの話
一方で、若いYouTuberの2人を描いた物語としては見るべきものがあったと思います。
最初は仲良しの友達同士で好きなことをやってるだけだった。それが思いのほか世の中に受け入れられて、金も入ってくるようになった。ただ楽しかっただけの活動に、いつの間にか責任が生じるようになった。
次第に相方の純粋さが疎ましくなってくる。犯人の耳には、粗品あたりがテレビで言ってる「YouTuberおもんない」なんて声も耳に入っていることでしょう。さらにいえば、自分でも自分たちの活動がそんなにおもしろいものではないことにも気付いている。
「でも需要があるんだからいいだろ」
そうやって自分自身を騙して活動しているうちに、相方にまで軽蔑されていると思い込んでしまう。
その相方は、実は自分よりも自分の才能を信じていてくれたことに、殺してしまった後に気づく。
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