非常に単純で、知恵比べの要素の強いバトルです。『カイジ』シリーズの福本伸行センセならこのバトルだけで5巻は描けそう。

 で、この『アクマゲーム』という作品のバトルの特徴というか、前回あたりから露見してきている悪い部分として、平気でイカサマをやるんですね。

 前回はカードゲームでしたが、マジックでマーキングしたりカードの模様を塗りつぶして見えなくしたり、「それを許したらゲームが成立しませんよ」というイカサマが平気で横行している。

 絶対的に公平かつ残酷な審判を下すはずの立会人である「悪魔」も、そうしたイカサマにはすごく寛容なんです。

 今回も、コマをゲームの参加者ではない友だちにコソコソと手渡して、影でそのコマの一部を壊して別のコマに装うというクソ卑怯な手を使って、照朝は勝利を収めました。