ただ今回の『潤沢』のように、ドラマや映画などに隠し小ネタである“イースターエッグ”が仕込まれていることは決して珍しいことではない。特に海外ドラマでは、ひとつのエピソードにいくつものイースターエッグが仕込まれていることも多く、その小ネタ探しも視聴者の楽しみのひとつとなっている。

 また、昭和ネタ満載のTBS系『不適切にもほどがある!』も、イースターエッグというほど隠されていたものではないが、懐かしの小ネタがたくさん仕込まれており、SNSでそこに言及する視聴者も多かった。

「イースターエッグは基本的には制作者の遊び心のようなもので、それが物語に対して重要であるかどうかはまた別の話です。ただ、そういったイースターエッグに視聴者が反応するのは事実であり、作品を盛り上げる要素にもなっている。『潤沢』が後々物語において重要なアイテムになるかもしれないなどと、深く考察する楽しみ方もあれば、単なる小ネタとして楽しむこともできる。あるいは『ハマ蹴り』を観ていた藤ヶ谷さんのファンが、『潤沢』が出ていることで『アンメット』に興味を持つということもあるでしょう。

 いずれにしろ、イースターエッグがSNSでの会話のネタになるのは間違いなく、作品をバズらせる効果はそれなりにあると言えます」(ドラマ関係者)

 ドラマがヒットするには、ネット上での盛り上がりが欠かせない今の時代。今後も、イースターエッグを仕込んだドラマが続くかもしれない。