◆妻が友人と会うのを嫌がる夫の支配欲

束縛
「相手をコントロールしたいのは、結局、自分に自信がないからでしょうね。元夫がそういう人でした。

新婚当初から私が友だちと会うのを嫌がった。当時は『一緒にいたいから』という理由だったけど、実はそうではなかった。私が自分の世界をもって楽しそうにしているのが気に入らない。

なぜなら私は夫の“所有物”だから。オレの言うとおりにしろというわけです。

支配欲ってエスカレートしていくんです。だから『あれ?』と思うようなことがあったら、これは愛情の証などと思わないできちんと疑って、きちんと自分の意見を言ったほうがいい。

それで怒るような相手なら関係は継続できません。私はうっかり結婚してしまったけど、4年で乳飲み子を抱えて夫から逃げました」(30代女性)

支配欲はエスカレートして妄想となり、人をモンスターに変えていく。相手に支配の芽が見えたら、まずは摘むために話し合うしかないのかもしれない。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio