◆フィギュア用にアパートを借りている男性も

結婚するとき夫の大好きな女性アイドルのポスターをすべて捨ててもらったという女性がいる。

「つきあっているとき、夫はそのアイドルが好きだったことを話してくれなかったんです。いざ結婚して新居に合流したとき、夫の荷物の中にアイドルのポスターがたくさんあった。

新居に貼るつもりはないというから、だったら捨ててよと。オレの青春だったんだと言っていましたが、私と一緒に新しい生活を始めるのに他の女性の影があるのが嫌だった。結婚して10年以上経った今思えば、芸能人のアイドルが好きだっていいじゃないかと思うんですが(笑)。

あの当時は嫉妬もあったけど、私の言うことをどこまで聞いてくれるのか試していたのかもしれません」(40代女性)

相手の愛情を試したかった。一見、かわいい動機に聞こえるが、よく考えるとそれもまた支配の第一歩ともいえそうだ。

ゴミ捨てをする男性
40代男性からも、こんな声があった。

「僕はアニメ系のフィギュアにはまってしまいまして……。数年前、そのことを妻にちらっと話したらものすごく軽蔑したような目で見られてビビりました。

どう考えても賛同してもらえそうになかったので、ある程度、フィギュアを集めたところで小さなアパートを借り、そこに好きなように並べて愛でています。その部屋に行くと自分が自分でいられるような気がするんです」

理解してもらえないなら、こっそりと自分の世界を大事にしていくしかないのだろう。