水なすピクルスやアロマドレッシングで有名な「いずみピクルス」から、ぬかごとたべることができる泉州水なすの「洋風白ヌカ漬ケ」が登場!
大阪の伝統野菜「水なす」
大阪の伝統野菜である「泉州水なす」は、生食ができる珍しいなすだ。また、夏の風物詩とも言えるぬか漬けは、大阪泉州地域を代表する特産品として、お中元や贈答品として長く親しまれてきた。水々しいぬか漬けは絶品で、全国的にも人気が広がっているという。
一方で、食の西洋化が進行し、ぬか漬けを知らない世代が増え、海外観光客たちにはぬか漬けの独独の風味を苦手とする人もいるという。また、水なすのぬか漬けは食べる際にぬかを洗い落としてぬかを処分するため、手間や廃棄の問題、贈答品としては見た目が地味などの課題を抱えていた。
泉州水なすを使った新しいぬか漬けに挑戦
そこで「いずみピクルス」は、「水なす」を手軽に食べやすく、多くの人に楽しんでほしいと全く新しいぬか漬けを開発。
洋風の漬物であるピクルスを作ってきた「いずみピクルス」として「水なすピクルス」の開発をスタート。しかし、ユーザーから「ぬか漬けを作ってほしい」という声を受け、いろいろな素材を研究した結果、白ぬかの活用を思いついた。
「洋風白ヌカ漬け」は、通常のぬかではなく酒造りにおいて酒米の精米を進める際に出る白ぬかを活用。白ぬかは、酒造りにおいて酒米の精米を進める際に生じる、より白米に近い部分のことを指し、化粧ぬかとも呼ばれる。風味も上品で、美容にいいということで化粧品などに使われたりするそうだ。また、きめ細やかなため、ぬか漬けに使うと野菜の水分で「みそ」のようなペースト状になり一般的なぬか漬けとしては扱いにくいものでもあった。
それらの課題をまるっと解決してできたのが、今回の「ぬかも食べられる!水なすの洋風白ぬか漬け」だ。
白ぬかに味と見た目のバリエーションをもたせる
その解決策とは、「食べられる白ぬか」を開発し、その白ぬかに味と見た目のバリエーションをもたせる、ということだった。
5年の開発期間をかけて、白ぬかを厳選し、その特性を活用し、白ぬかに、4種類の風味を加えた新しい白ぬかの開発に成功。
白ぬかを水なすと一緒に食べる、という全く新しい楽しさと、色味もバラエティ豊かで見た目も楽しい、洋風白ぬか漬けが完成した。
今回は、精米時の白糠の再利用に積極的な辰馬本家酒造の協力を得ることができ、「白鹿」の吟醸酒の精米時に出た白ぬかが提供された。