◆友人のケチさに呆れる

 1年後に、今度は絵美さんが会費制の結婚パーティーを開催。優子さんには受付などを手伝ってもらったので、会費はもらわないことにしました。

「夫と相談して、優子は招待にしました。それなのに優子は、自分の結婚パーティーの話になると、『結婚パーティーの会費を女性を8000円にしたのは安くしすぎた。1万にすればよかった』って言いだしたのです……。

 こちらは8000円も払ったのに、料理も無かったのにと思いました。思い返せば、優子さんに誕生日プレゼントをあげたら、お返しに手作りの不格好なヘアアクセを渡されたこともあったのです。その時に気づけばよかったですね」

 学生時代からの友人は、お互いの環境が変わってもつきあいをつづけたいと思ってしまうもの。しかし、金銭感覚など違和感を抱き始めたら適切な距離を置くのも必要なのかもしれません。

<文/阿佐ヶ谷蘭子 イラスト/ズズズ@zzz_illust>