◆最近は推される側から推す側に

劇場版「マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿」より
――小説のテーマが素敵だと思いました。30歳目前、夢や友情にもがくアラサー女性4人の共同生活は、題材として同世代の女性の心境に関心があったのですか?

北原:そうですね。やっぱり自分がまったく分からない世界のことは書けないですから。プロの小説家じゃないから、たとえば急に金融会社のこととか書けない。私と同世代の等身大の女性たちに思うことはいっぱいあったので、書けることを書きましょうと。

――グループを卒業してもうすぐ6年になりますが、当時のことを思い出したりしますか?

北原:そうですね。実は最近、K-POPにハマってアイドルが大好きになったので、今は推される側から推す側になったんですよ(笑)。推し活というものを最近するようになったので、より昔のことを思い出すというか、アイドルに対して思いをはせることが多くなりましたね。

あとうれしいことに、最近いろいろな現場に行くと、「ファンだったんです!」というスタッフさんによく会うんです。たぶん当時学生とか子どもの頃にわたしのこと推していて、その子たちが社会に出始めたんですよ(笑)。わたしの握手会に来たことがあるディレクターさんとか、最近めちゃめちゃ多いんです。

わたしレベルでこんなに言われるってことは、大島優子ちゃんとか三歩歩いたら言われるんちゃう? みたいに思うので、やっぱりそれだけAKB48はすごかったんだなって。最近本当に思います。