女性の服には、ポケットがない――SNSでたびたび盛り上がるトピックだ。まったくないか、フェイクポケットとして装飾的にあしらわれるか、あっても何も入らないほど小さいか。気にならない女性もいるだろうが、必要としている女性は困る。
思わぬところでポケットが必要になる可能性もある。年始の羽田空港で発生した航空機火災、乗客全員が無事救助されたのはよかったが、機外への避難時は身ひとつで脱出シューターに入ることになる。
安全上の理由でポシェットのようなものもNG、貴重品はポケットに収めて持ち出すしかない。「ポケットさえあれば!」と叫びたくなる場面に、人生のいつ遭遇するかわからない。
「選択肢の問題ですよね。男性にはポケットのある服がたくさんあって、そこから選べる。でも女性にはそれと同じ選択肢がこれまでほとんどなかったんです」