◆彼氏が寝坊を理由にドタキャン。急きょ一人旅に
「最初に『流氷を見に行こう!』って言い出したのはカレなのに、約束の待ち合わせ時間になっても空港に姿を現さず、LINEや電話をしても反応なし。嫌な予感がしましたが、出発40分前になってようやく電話に出たと思ったら『おはよう~』って完全に寝起き。
飛行機の出発時刻が迫っていることを伝えたら一瞬焦っていましたが、すぐに開き直った様子で『どうせ今からじゃ間に合わないし、俺の分まで楽しんでおいで』と言われたんです。さすがにこれには耳を疑いました」
ちなみに彼氏の自宅は、どんなに急いでも空港から1時間はかかる場所。しかも、購入していたのは搭乗便の変更ができない割引航空券でした。有紀さんも彼氏がもう間に合わないことは理解していましたが、まだ夕方発の別の便もあったそうで「向こうで待ってるから次の便で来なよ」と伝え、1人で飛行機に乗ったそうです。
「旅行をキャンセルすることも考えましたが、流氷を見るチャンスなんて二度とあるかわからないですからね。『次の便で……』とは言いましたが、普段のデートも似たような理由でドタキャンされることがあって、楽しみにしていたお芝居を観られなかったこともありました。
けど、このときは旅行でしたし、やっぱり来るんじゃないかと期待していたのも事実です。まあ、見事に裏切られちゃったんですけどね(苦笑)」
北海道に到着後、LINEをチェックすると出発前に聞いた内容とほぼ同じの《俺の分まで楽しんできて》との彼からのメッセージがあり、怒りは頂点に達します。
「出発前の電話では、私もこれから急いで保安検査場を通って出発ゲートまで行かなきゃいけなかったから怒る余裕もありませんでした。けど、飛行機に乗ってひと息つき、改めて考えているとカレのあり得ない態度に怒りがだんだんとこみ上げてきて、そのうえのあのLINEでしたから。
もう、あきれ果ててしまい、返信せずに既読スルーのままにしておきました」