◆自分の特性に向き合い、子育てで意識するようになったこと
――ご自身のことで今後対策していきたいことはありますか?
はなゆい:お金の管理がものすごく苦手なんです。夫にお任せだったのですが、今後はお金の勉強や管理を自分でもやってみたいと思っています。
――お子さんのために活用している対策はありますか?
はなゆい:長女も私も絵を描くことが好きなので、今日の予定や日常的にやってほしいことは、シンプルなピクトグラムっぽい絵で描いて貼っておくようにしています。
あとは、テレビを見続けないように、子どもが自分で使えるタイマーを活用しています。テレビなどを見る前に、どれくらいの時間見るのか自分で決めてもらって、タイマーが鳴ったら自分でやめられるようにしています。
――お子さんが2人いると学校行事や習い事などの管理が大変だと思いますが、工夫していることはありますか?
はなゆい:スケジュールはすべて見えるところに貼りだし、スマホのアプリで夫と予定を共有しています。アプリのリマインドだけでなく、夫の「人間リマインド」も大活躍です(笑)!
――3話ではADHDグレーの診断を受けた際、似た特性をもつ娘さんへの影響を心配していたはなゆいさんが、医師から「あなたが母親で幸運だと思う」と励まされている場面がありました。自身の特性と向き合ってきた経験を、どんなふうに子育てに生かしていきたいですか?
はなゆい:「責めない、否定しない、命令しない」を徹底したいです。すでに社会で活動しているADHDの方に会ったこともあるのですが、自己肯定感が高い方はすごくエネルギーに満ち溢れていて活動的でした。特性とうまく付き合えている感じがしましたね。苦手なことはそこそこに、本人の好きなことや得意なことをさせてあげたいですね。
<取材・文/都田ミツコ>
【都田ミツコ】
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。