年齢を重ねてもボディラインを崩さないためには「筋肉を落とさないことが大切」という理由から、ジョギングやウォーキング、ヨガなどの運動を習慣にしている方は少なくないと思います。でも、筋肉体操でおなじみの谷本道哉先生(以下、谷本先生)によると『筋肉を鍛えるのであれば、筋肉の中でも特に「速筋」を増やすことを意識するべき』とのこと。そこで谷本先生に「速筋」を増やす方法を聞いてみました。

▲谷本道哉先生(近畿大学 生物理工学部 人間環境デザイン工学科 生物理工学研究科 准教授)

 

|筋肉を鍛えるなら「速筋」を特に意識するべき理由

谷本先生によると『筋肉は瞬間的に大きな力を出す「速筋」と、有酸素運動や姿勢の維持に使われる「遅筋」の大きく2つに分けられますが、加齢によって「速筋」は減少しやすいので、しっかりトレーニングをして鍛えるべき』とのこと。また、「速筋」を増やすメリットとして、下記2つを挙げてくれました。

  • 大きくなりやすい筋肉なので、メリハリのあるボディラインづくりに有効
  • 俊敏な動きができるようになる

以上のことから、「速筋」は老若男女問わず鍛えるべき(増やすべき)大切な筋肉と言えるのです。

 

|谷本先生おすすめの「速筋」を増やすトレーニング

谷本先生によると『ヨガや、ウォーキングなどの有酸素運動は遅筋の運動では「速筋」は増えにくいと言われている』そう。そこで効率よく「速筋」を増やすトレーニングとしておすすめしてくれたのが 『スクワット』 です。

(1)脚を肩幅の1.5倍ほど開き、脚のつま先を45度くらいに開いて背筋を伸ばして直立する

(2)背筋をしっかりと伸ばしたまま、“できるだけ深く”しゃがんで立つ ※痛みを感じない範囲でできるだけ深くしゃがむのがポイント

 

これを “10~20回を目安にできなくなるまで” 実践します。なお、楽にできる場合は“立ち上がりきらずに”動作を繰り返します。また、谷本先生によれば『キツく感じるなら、机などに手を置いて行ってください』とのこと。しっかり行えば、“2日に1回のペース”で効果が得られるそうです。