サクラは、私だけはこの死人の本心を知っているという顔をしています。なぜなら、がんばって調査したから。しんどいこともあるけど、キックボクシングでストレス解消してがんばってるから。

 死んだ人の身元を割り出すことをミステリーとしているわけですし、ミステリーには謎解きが必要ですから仕方ないんですが、死んだ人に対して「この人はこう考えていた」って一面的に決めつける展開が、なんだかすごく苦手な感じなんです。

 4,000万円の受け取りを拒否する遺族に対して「おまえには病気の子どもがいるだろう」と迫るシーンなど、ちょっと反吐がでちゃったね。どうやら『GO HOME』は善意の押し付けと思い上がりに満ちた不遜なドラマになりそうです。きっつー。

(文=どらまっ子AKIちゃん)