◆王道デコボココンビに萌える

「ゲゲゲの謎」には個性的な人物が多く登場しますが、書ききれないので、中心人物の水木とゲゲ郎に絞って魅力を紹介します。

ゲゲゲの謎 シネマコンサート
「ゲゲゲの謎 シネマコンサート」リリースより。渋谷・Bunkamuraオーチャードホールで8/10・11に開催。左がゲゲ郎、右が水木
水木は帝国血液銀行という「売血」を行う企業のサラリーマンで、戦争にも参加した兵隊上がりのとても上昇志向の強い人物です。のし上がるためなら多少の嘘をつくことも辞さない水木ですが、心身ともに戦争の傷を抱えており、どこか不安定なので目が離せません。女性の私でも「守ってあげたい」という庇護欲・母性をくすぐられて、どんどん引き込まれてしまいます。

一方の「目玉の親父」ことゲゲ郎は、人の世の常識など関係のない妖怪。自分の目的のために動き、水木を振り回しますが、子供には優しく嘘を嫌うお人好しな面もあるので、そのギャップに思わずキュンとしてしまいます。

そんな“凸凹コンビ”の関係性に多くの女性がハマってしまったのではないでしょうか。

水木
場面写真より、こちらが水木 ©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
ゲゲ郎
場面写真より、こちらがゲゲ郎。目玉おやじになる前の姿 ©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会