■俳優としての滝沢カレン
松岡茉優が上手いことはもう当たり前なんですが、滝沢カレンって俳優としておもしろい存在だと思ったんですよね。
バラエティでは素っ頓狂なのに空間把握能力が高いという唯一無二の存在になりつつありますが、セリフをしゃべらせると意外にちゃんと芝居できるし、発声発音もとてもきれい。
今回、闇雲に幽霊を信じている人物という役回りでしたが、もともとのイメージが飛び抜けた不思議ちゃんなので、これくらいの言動がまったく不自然に見えない。変なことを言ってる感じがしない。顔面もスタイルもスーパースペシャルに美しいのに、嫌味なく庶民的な存在感がある。
『ボクらの時代』で田中みな実が滝沢カレンのことを「笑顔がベースにある」と分析していましたが、そういうイメージの俳優は少しシリアスをやらせるだけでギャップを生めるということですからね。シリアスなシーンで、イメージ通りに笑っててもシーンとのギャップが表現できるし、シリアスな芝居をしたらイメージとのギャップが出る。
『ギークス』でも滝沢カレンには複雑な家庭環境が設定されていますので、そこらへんも楽しみに追いたいと思います。今回はそんな感じで。
(文=どらまっ子AKIちゃん)