ワーママの立場で経験したことを未来のマネジメントに活かす

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

―自分が受けたマネジメントで感じたご経験を、今度はマネジメントする側として活かしているということですね!

当時はなるようにしかならないと自分の置かれる環境に合わせていくしかなかったですが、その経験が私の他人に対する視野を変えたことは間違いないです。

私は働くことが好きですし、誰かとチームを組んで進める仕事もすごく好きです。楽しいんですよね。

その時に、メンバーが理不尽な評価とか扱いで持っている力を発揮できないのはすごく意味のないことだと思います。私はそこまで大きな責任あるポジションに就いたことはまだないですが、部署のチームぐらいだったら社員同士で裁量をもって色々調整できるじゃないですか。

もうアラフォーも近いので年齢的にも頼られたり、決定権を持たせてもらう立場のことも多い。だからチームのメンバーが力を発揮できて、毎日楽しく働けることをまず第一に考えます。

―そんなチームで働けたらポテンシャルを100%でも120%でも発揮できそうです!不可抗力でのマイナス評価は仕事のモチベーションに影響しますよね。

もちろん会社では利益を出すことが一番大事です。でも、毎日仕事や会社がつまらないって本当に時間の無駄で不幸なこと。

私が子供を産んで自分の時間が全然ないっていうのを経験したことも大きいのかもしれませんけど、機会があればそういう意見を言ったり呼びかけることは本当に多いです。

男性は子供ができたことで仕事における考え方にそこまで影響あるのかな?聞いてみたいですけど。

私の経験上は、どの雇用形態のメンバーでも、そのほうが能動的に動いてくれたり、結果として事業のプラスになることが多かったです。

―お話に一貫性があり、辻褄もあっていてすごく納得しました。歴史あるワーママ人生(!)を起承転結で聞かせていただきありがとうございます。最後に、何か一言あればお願いします!

私の社会人歴15年を語らせてもらっちゃいましたね。

結婚はともかく、妊娠・出産・子育てを仕事と両立してやってきたことは私の人間性や考え方まで変えました。変えたというか、それが必然だったのかな。

自分で言うのもなんですが、こうしてインタビューで話せるネタ?があるほど、濃密で濃厚な人生史だったんだと思いたいです。独身と同じままで働き続けてもこの経験と考えに至ることはなかったでしょうから。 もしかしたら自分の価値観以外は認めない、超怖いお局様になってたかもしれない!(笑)

やる気がある中でキャリアを絶たれたり、扱いが激変してしまったりとつらい状況もあったであろうあみさん。

しかしその経験から学びを得て、さらにそれを元に他者との関わりやチームメンバーへの思いにスライドさせて考えることができるあみさんのバイタリティとパワフルさ。大変な中でもそれを未来の力に変える姿には大きなパワーを感じました。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

<編集後記>

妊娠・出産や子育てが女性のキャリア形成にマイナスに働くこともあるという一例をお話してくださったあみさん。

これから妊娠・出産を控える女性たちの多くも、育児と仕事の両立にこうした不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。

厚生労働省の「国民生活基礎調査(平成30年版)」 によると、母親の就労状況について、末子の年齢階級別に年次推移をみると「正規の職員・従業員」「非正規の職員・従業員」ともに上昇傾向となっています。

また、男性の育児休暇取得、時短勤務、コロナ禍における新しい働き方など、「自分らしい働き方」を模索する方も増え、その選択肢も増えてきていることも事実です。

その時に、あみさんのような体験からマネジメントを行っていくことは、企業にとって大きな力となっていくと感じました。

取材・文:A.O

提供・PRIME