◆「やる気があれば次の日からプロになれる」
経営は軌道に乗っているものの、榎田さんが転職した時期はコロナ禍の真っ只中。いくら施術を教えてくれる協力者がいたとはいえ、未経験の世界に飛び込む不安はなかったのでしょうか。
「不安よりも、私が体験して不眠症が治った頭蓋骨はがしの施術を、同じ悩みを抱えている人に届けたいという気持ちのほうが強かったです。それに、私はもともとアパレル業界で働いていて、上司のパラハラで鬱になった後、不動産サイトに転職しました。そういった体験もあったので、未経験でも何とかなるという自信はありました」
また、良縁に恵まれたのも整体店を始める大きな要因になったといいます。
「経営のアドバイスをしてくれている方がいるのですが、その方とは講演会で知り合いました。そこで感銘を受けたのが『未経験のことでも、やる気があれば次の日からプロになれる』という教えです。
『技術がないからできないですと言い訳をしていたら、いつまでたっても始められません』という言葉にハッとして。この教えがあるからこそ、異業種でも臆せずチャレンジできていると思います」