ヘンリー王子の受賞スピーチ、セリーナ・ウィリアムズは拍手せず

 しかし11日、アカデミー賞など数多くの授賞式が行われるハリウッドのドルビー・シアターで開催されたESPY賞授賞式にヘンリー王子はメーガン夫人と共に出席。ブーイングを避けるためかレッドカーペットには現れず、いつの間にか最前列に座っていることに気がついたネット民は騒然となった。

 王子のプレゼンターを務めたのは、過去にパット・ティルマン賞を受賞した3人。従軍中負傷し重い後遺症を負ったクリスティ・エニス、エリザベス・マークス、イズラエル・デル・トロの3人から紹介を受け、壇上に上がった王子は、後ろに下がろうとする彼らに「一緒にいてください」と声をかけスピーチを開始。ネット上は、「明らかにブーイングさせないようにする対策」「これじゃ人間の盾だ」とたちまち大炎上した。

 この受賞スピーチで、王子はまず「パットのレガシーに対する母親・メアリーのサポートに敬意を払います」「母と息子の絆は永遠のものであり、どんな大きな喪失をも超越するものですから」と発言。

 また、「世の中は不安定な状態で、二極化と分断が進む中、自分とは異なる人に対する怒りと憤りがまん延している」「(インビクタス・ゲームは)それに挑戦していく団結の強いコミュニティ」「誰ひとり取り残さない」とも強調した。

 授賞式には、アメリカを代表する一流アスリートやセレブが出席していたが、王子が受賞する際には誰もが冷ややかな表情だった。王子がトロフィーを受け取りにステージに向かう時は、さすがに多くの人が立ち上がって拍手を送ったが、最前列でメーガン夫人のように立ち上がった者はほとんどおらず。2人の友人で今回の賞の司会を務めたセリーナ・ウィリアムズに至っては、拍手さえもしなかった。

 また、ヘンリー王子のスピーチを聞くパットの妻マリエはこの上なく無表情で、ネット上では「納得してない顔だね」「パットの母親もさぞかし絶望したろうね」「ESPYも王子も遺族に対してひどいことをしたという認識を持つべきだ」と厳しい声が相次いだ。

 今回の授賞式で、ヘンリー王子はさすがに硬い表情をしていたが、隣の席に座り王子の手をがっしりつかんでいたメーガン夫人は終始ほほ笑んでおり「気味が悪いという声も上がっていた。