◆子供を生んだ水希と子供を産まなかった弥生、切ない対比
子供を生んだ水希と子供を産まなかった弥生。なんとも切ない対比である。
子供がいたことを突然知ってなかなか実感のわからない「海(パパ)がはじまらない」夏と、子供を生むことを選ばなかった弥生。
これはどちらが辛いだろうか。比べるものではないけれど、命を葬ってしまったことはどうしたって消せはしない。
第1話では夏の、水希の思いに気付けなかった後悔が胸に迫ったが、第2話では、命を葬った弥生の後悔(懺悔?)が迫りくる。『海のはじまり』は海と弥生の業の物語なのかーーとやや受け止めきれないものを感じるなか、ひとつだけ、救いがあった。
鳩サブレーである。