金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』(TBS系)の第2話が7月5日に放送された。国民の期待を背負う若手政治家と、それを支える優秀な政務秘書官の“黒い噂”に踏み込んでいく展開となった第2話。しかし、“噂”の深部は相当に混沌としているようだ。
早見和真氏の同名小説(文春文庫)をドラマ化した、ヒューマン政治サスペンスである本作品。櫻井翔演じる笑顔が印象的な厚生労働大臣・清家は、発売した自伝が話題になるほど人気を集めている。
現実でもドラマでも「政治には悪事がつきもの」という認識が定着した昨今、クリーンかつ好感度の高い清家は稀な存在といえるが、彼には表舞台での言動を事細かに演出する優秀なブレーンがいる。それが政務秘書官の鈴木(玉山鉄二)だ。同じ43歳同士、高校時代から続く間柄というコンビだ。しかし、鈴木の父が絡んだ贈収賄事件・通称BG株事件を調べていた新聞記者・道上兼髙(渡辺いっけい)が不審な交通事故死する。彼は鈴木によって調査内容もろとも抹消されたのだろうか……。