◆全部屋異なるクロスで「落ち着かない」

壁紙を選ぶ女性
 工務店には、日々「マイホームに夢を託すお客さんがたくさん訪れる」と乃村さん。その道のプロである営業マンと手を合わせ、あれもこれもと理想の実現を目指します。

 ところが、自身の「好みや個性」が先に行き過ぎて後悔、絶望を味わってしまうケースも。過去には、内装のイメージを決める「クロス(壁紙)」で後悔を口にしたお客さんもいたといいます。

「かつての同僚から聞いた話ですが、各部屋で異なる色のクロスを選択したお客様がいたんです。リビング、寝室など、部屋ごとに色を変えていたので、いざ住みはじめてみるとやっぱり違和感があるんですよね。『落ち着かない』と言い、結果、全部屋の色を統一するためにクロスを張り替えることになってしまったそうです。

後々リカバーできたとはいえ、余計な出費になったのは言うまでもありません。家を買うというシチュエーションは“ハイ”の状態に陥り判断ミスを誘います。そんななかでも冷静さをもつことが大切です」