◆外観がみすぼらしくて住宅ローンに絶望
マイホームを建てた経験がない人でも、数十年と返済が続く住宅ローンの支払いは長い道のりだと想像が付くはず。しかし実際は、志半ばであきらめかけてしまう人もいます。かつて工務店の営業マンとして、住宅に夢を描く多くの家主を相手にしてきた乃村さんは、「住宅ローンの“払い甲斐”がある家にするには、外観にお金をかけるべき」と主張します。
「前提として、希望していた予算内で理想のエリアにマイホームを作れる人はまれです。多くの人は、完成後に何かしらの後悔を残すもので、次第に、住宅ローンの支払いに絶望を感じる人たちも少なくありません。原因は実は『外観』にお金をかけていないから、というのがあるのです。
外観は、ある意味ではお客さんの『見栄』の象徴で、毎日の仕事から帰ってきて、自宅を見て『ああ、こんな家のために働き続けなきゃいけないのか……』と打ちひしがれる方も多いんです。過去に営業マンとして、数百軒もの注文住宅を手がけてきましたが、お客さんが外観に納得が行かず、工務店への満足度がどんどん下がっていくケースもたくさん見てきました」