◆2つの資格を取った理由

鳥居みゆきさん
――児童発達支援士、発達障害コミュニケーションサポーターを選んだ理由は何ですか?

鳥居:最初は国家資格を取ろうと思って探したんですけど、該当するものがありませんでした。それで民間資格を調べると、「児童発達支援士」が出てくることが多かったので「一番人気があるということは、きっと基本的なことが勉強できる資格に違いない」と思って取ることにしました。

「児童発達支援士」を勉強すると、「発達障害コミュニケーションサポーター」の勉強に移れるので両方取ろうと思いました。この2つの資格を取るための受講料や受験料などがセットで6万円くらいだったので、私のなかで「資格を取るには歯列矯正と同じくらいお金がかかる」というイメージがあって「安い!」と思って申し込んじゃいました。

――2つの資格はどう違うのですか?

鳥居:「児童発達支援士」は、ASD(自閉スペクトラム症)や、ADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害)などの児童の発達障害の基礎知識や、そういう子たちに向けた療育(発達支援)の仕方が学べます。

「発達障害コミュニケーションサポーター」は、青年期や大人になってからのことまで学ぶことができます。

療育する側の立ち居振る舞いや、吃音の対応の仕方など、「勉強したい」と思ってたことなので、資格を取ってよかったと思いますね。勉強していると、「私に当てはまるな」と感じることがいくつもありました。

<取材・文/都田ミツコ 撮影/山田耕司>

【都田ミツコ】

ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。