ビートルズが制作・出演映画一覧
ここからはビートルズが制作および出演した映画を、一気にご紹介します。映画を通じて彼らの音楽や演奏だけでなく、当時のイギリスの空気もぜひ味わってみてください。
「レット・イット・ビー」(1970年)
「レット・イット・ビー」は1969年に行われたスタジオセッションと、最後のコンサートとなった「ルーフトップ・コンサート」の様子を収めたドキュメンタリー映画です。
この映画が作られた当初の目的は、ビートルズのライブやリハーサルを見せることでした。しかしリハーサル3日目頃から不穏な空気が漂い始めます。映像にはメンバーが口論する場面や「解散だ!」と発言する場面が収録され、結果的には解散への道をたどるビートルズの姿が映し出された映画となりました。
「イエロー・サブマリン」(1968年)
「イエロー・サブマリン」はビートルズのメンバーが本人役で出演するアニメ映画です。愛と音楽が奪われた国を元の姿に戻すため、ビートルズの4人が青鬼と戦うというストーリーですが、戦いの武器は剣や拳ではありません。彼らは音楽とユーモアで青鬼に立ち向かいます。
この映画はアニメの中に、サイケデリックな要素やポップな芸術性が盛り込まれており、イギリスやアメリカで高い評価を得ました。
「ヘルプ!4人はアイドル」(1965年)
「ヘルプ!4人はアイドル」は、リンゴ・スターが持っていた指輪がある組織に狙われたことから始まる、ファンタジックな冒険活劇です。この映画でも、ビートルズのメンバー4人は本人役で出演しています。今では俳優とミュージシャンを兼業する芸能人も珍しくないですが、当時の人にはビートルズが演技をする様子は新鮮に映ったのではないでしょうか。
「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」(1964年)
「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」はビートルズにとって初主演の映画で、メンバーはそれぞれ自分自身の役で出演しています。この映画はビートルズの慌ただしい日々を風刺を交えて描いた、ドキュメンタリータッチのコメディ映画です。
この映画はイギリスだけでなくアメリカでも公開され、大ヒットします。イギリス人ミュージシャンの映画がアメリカでヒットしたのは、この作品が初めてでした。
「A HARD Days Night」(2000年)
「A HARD Days Night」は先でご紹介した「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」がリバイバル上映された時のタイトルです。「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」は元々「A HARD Days Night」という題名でしたが、映画の日本語版を作る際、このタイトルが採用されたというエピソードが残っています。
ビートルズを題材にした映画一覧
この後はビートルズを題材にした映画をご紹介します。
「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」(2016年)
「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」は、ビートルズの8年にわたる活動の記録を、本人たちの映像だけでなくファンの証言やメディアへの取材を交えて作成した映画です。この映画では、ビートルズがいかにしてスターへの階段を駆け上がったか、そして当時のファンの熱狂ぶりを知ることができます。
またレコーディングのシーンでは、メンバーの素顔を垣間見ることができます。アカデミー賞にノミネートされ、グラミー賞に輝いたた傑作です。
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」(2009年)
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」は、ビートルズを結成する前のジョン・レノンを描いた映画です。両親が離婚したため、伯母夫婦のもとで育った少年ジョン。彼は厳しいながらも実の子のように接してくれる伯母と、一度は手放した息子に気を遣い、音楽の魅力を教えてくれた母との間で揺れ動きます。
ジョン少年はいかにして伝説のバンド・ビートルズのメンバー、ジョン・レノンになったのか。ぜひその目で確かめてみて下さい。
「ザ・ビートルズ 1976 ダコタ・ハウスにて…」(2000年)
「ザ・ビートルズ 1976 ダコタ・ハウスにて…」は、ビートルズが解散してから6年後の1976年が舞台です。この頃全米ツアーをスタートしたジョン・レノンが、ポール・マッカートニーとニューヨークのダコタ・ハウスで再会します。その時2人の間に何が起こったのか…?という、実際のエピソードをもとに作られた映画です。
映画の内容にはフィクションの部分もありますので、どこまでが実話か妄想しながら鑑賞すると、味わい深いかもしれませんよ。
「ジョン・レノン/青春のビートルズ」(2000年)
「ジョン・レノン/青春のビートルズ」はジョン・レノンの半生が描かれた青春映画です。彼がビートルズの前身バンド「クォリーメン」を結成してから、ビートルズとしてアメリカで人気を博すまでが主に描かれています。
映画では現在と過去の場面がリンクしながら描かれます。ジョン・レノンがバンド少年からスーパースターになる過程や、大人になっていく姿を観ることのできる作品です。
「バック・ビート」(1994年)
ビートルズには5人組バンドだった時代があったことをご存知でしょうか。「バック・ビート」はデビュー前にビートルズを脱退したベーシスト、スチュアート・サトクリフの生涯が描かれた作品です。
ジョン・レノンに誘われてバンドに加入したスチュアート・サトクリフですが、ある女性写真家との出会いを経て、画家を志すようになります。初期のビートルズや隠れたエピソードに興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。ちなみに当時はピート・ベストがドラムを担当していました。