◆40代で本気の婚活宣言

影木さんは名の知れた漫画家で、ご家族も有名人。下心のある人が接近してくる恐れも、SNSで拡散される心配もあります。そうなると、マッチングアプリや結婚相談所には飛び込めません。

ねらい目はいわゆる口コミ。方々で「婚活宣言」をしてリターンをねらう、昔ながらの「いい人がいたら紹介してよ」作戦です。

影木さんが潔(いさぎよ)いのは、出会う男性に臆(億)せず「結婚していますか?」「離婚したら教えてください」と確認するところです。

これ、できるようでなかなかできませんよね。恥ずかしい、ガツガツしているみたい、など守りに入ってしまうのが世の常。トライ&エラーなしに、本気の婚活はありえません。

「自分の中で『いい人』と思ったら、まず結婚できるかどうか聞いてみるという行動を繰り返しました」という影木さん。

影木さんには、「一人で生きていく分だけの体力(お金)」はあります。「でも、お互いに困ったときに支え合えるって理想的じゃない?」。これは、影木さん独自の口説き文句です。

自分の意思を明確にして、大胆かつ的確に行動に移しました。やがて影木さんの願いは実を結びます。婚活を開始して4年後、現在の伴侶と出会うのです。