◆イチャイチャと絡みながら街を歩くカップル

 各々、スマホの地図とにらめっこしながら目的地へのルートを確認していました。そんななかに、一組のカップルがAさんの前を歩いていました。

「京都の夏は地面から湿気と熱気がムアッと上がってくるような盆地特有の暑さで、気温30度でも35度に感じるほど。そんなうだるような暑さの中で、そのカップルはべたべたと絡みつくようにして歩いていたんです。男性は女性の腰に手を回して引き寄せるようにして歩いていて、女性も男性にもたれるようにしていて、ふらふらとした足取りでした」(明美さん、以下同)

 明美さんは「暑苦しいなぁ」と思いつつ、イチャこきカップルは山ほどいるので、たいして珍しいとは思わなかったそう。彼らと目的地の方角が同じだったようで、四条通の大きな交差点までのしばらくの距離を数メートルの間隔を保ちながら歩いていました。

「時々、まわりの人が迷惑そうに顔をしかめているのも見えたんですが、本人たちは自分らの世界に浸っていて、一切気づいていませんでしたね。見ているこっちが恥ずかしい気持ちになりました」