花音の持参した写真には、冴木の腹違いの弟である瀧本蒼佑(萩原利久)も写っていた。すわ弟も殺されたのかと狼狽する冴木だったが、弟もまた花音と同様に生き残っていた。
6人中5人の生き残りが見つかったが、彼らは口をそろえて重要参考人の灰川を「お父さん」と呼び、「犯人ではない」と断言する。
というのが7年前。
おそらく何かあったのでしょう、刑事を辞めて警備員をしている現在の冴木のもとに、週刊誌記者の森(山下美月)が現れ、マル横(トー横的な場所)から消えた少女の腕に、例の殺害現場にあったものと同じマークのタトゥーが入っていることを告げる。
事件はまだ、終わってないのか──。そんなお話。
お爺さんが子どもを洗脳してネバーランド的な共同生活を送っている。その邸宅にはゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」という、怪物が白い体の子どもを食べている様子を描いた絵画が飾られている。
13人の子どもたちはどうやら、地下室に生きたまま閉じ込められて餓死したようだ。肉を食べる動物を複数、生きたまま閉じ込めてエサを与えなければ共食いを始めるのは人間とて同じこと。ドラマには直接描写はありませんでしたが、原作コミックでは灰原がその様子を録画してDVDで保存しているシーンもありました。
いやぁ、怖い話が始まったよぅ。