新卒の就活で重要となるのが活動資金です。就活には身の回りのものから交通費や宿泊代まで、さまざまな費用がかかり、将来のための投資とは言ってもその金額は軽視できません。そこで今回は就活でかかるお金を解説していきます。また就活費用の相場や、できれば安く済ませたいと考えている人に役立つ節約できるポイントなども解説します。

就活に必要な費用ってどんなものがある?

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就活にかかる費用にはどのような種類があり、どの程度かかるのでしょうか。株式会社サポーターズの2019年卒業見込みの学生を対象に行われた「就活実態調査2019(調査対象:2019年卒業見込みの日本全国の大学生560名)」によると、就活費用の全国平均金額は約16万円、地方在住の学生の平均金額は約18万円でした。そのなかでも高い割合を占める費用について詳しく解説していきましょう。

スーツ代や身の回りのものにかかる費用

初期にかかる就活費用としてあげられるのが就活に適したスーツや靴、バッグなどの購入費用です。同調査によると、スーツやバッグの購入にかけた費用は「3万~5万円」が26% 、「1万~3万円」も26%でトップでした。

就活開始に合わせてまとまった資金が必要なことが分かります。さらに身だしなみを整えるための美容院代、女性ならばストッキングや化粧品などの消耗品の購入費用も想定しておくことが必要です。

交通費や宿泊にかかる費用

就活費用のなかでも思った以上に高額になるのが交通費と宿泊費です。「企業のインターンシップへ参加」「説明会に参加」「OB・OG訪問」「面接」など就活のステップごとに費用がかさんできます。エントリー企業が多いほど回数が増えるため費用は大きくなり、遠方からの参加の場合は都度宿泊費がかかる場合もあるでしょう。

同調査によると交通費や宿泊費にかけた費用は「5万~10万円」という回答が22%でトップ。また「10万~15万円」が16%、「15万~20万円」が8%、「20万円以上」が13%と、10万円以上かかっている人の合計は37%にもなり負担の大きさが分かります。

地方学生の平均金額が高いのは、交通費や宿泊費がかさむためと言えるでしょう。

移動先での食費やカフェでかかる費用

就活の出先では食事したりカフェに寄ったりするための費用もかかります。たとえば1日に複数の説明会や面接を受ける場合は、昼食をはさんだり時間調整やひと息つくためにカフェに立ち寄ったりする場合もあるでしょう。

同調査によると就活中にかかる飲食代のトップは「1万~3万円」で39%でした。1回カフェに寄ってコーヒーを飲む金額は数百円だったとしても、複数回となると金額は大きくなるため軽視できません。

情報収集のためのツールにかかる費用

情報収集には、就活用の書籍購入や新聞購読などにかかる費用も発生します。また企業研究やエントリーにはインターネット環境が必須です。そのため「スマホの通信費用が倍増する」「新たにネット開設費用が発生する」という場合もあります。

このように就活には思った以上にさまざまな費用がかかることが分かります。

就活費用はどうやって捻出した?

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上記のような就活の資金はすぐには準備できません。就活経験者はどのように費用を捻出していたのでしょうか。おもに以下の3つがあげられます。

  1. アルバイトで就活費用を稼いだ
  2. 今までの貯蓄を切り崩した
  3. 最終的に親に援助を頼んだ

1.アルバイトで就活費用を稼いだ

就活の前から少しずつアルバイトで稼いで資金を貯めた就活経験者もいます。就活中は、説明会への参加や急な面接に備えて、スケジュールはなるべく余裕を持って組んでおきたいところ。就活が本格化する前にある程度のお金を準備しておくと安心です。

2.今までの貯蓄を切り崩した

これまでの貯蓄を切り崩して就活費用を捻出した就活経験者もいます。就活中は、忙しくなりアルバイトに時間を費やしにくいことから「泣く泣く貯蓄を切り崩した」というケースもあるようです。

3.最終的に親に援助を頼んだ

どうしても資金が足りなくなり親に援助してもらったケースもあります。就活は自分への投資となるため、まずは自分の力で費用を工面したいところです。しかしどうしても資金が足りなくなってしまう場合は、親に相談する方法も検討してみましょう。