安保瑠輝也にとって、危険な夜になりそうだ。
28日にさいたまスーパーアリーナで行われる格闘技イベント『超RIZIN.3』で、ボクシング元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオとボクシングルールで相対する安保。当初、パッキャオと対戦予定だったRIZINフェザー級王者の鈴木千裕が負傷によるドクターストップで出場できなくなり、わずか1カ月前の代役決定。さらに、その1カ月間で約10kgの減量を強いられるなど不安材料の多かった安保だが、さらにパッキャオの“本気モード”に拍車がかかるとみられる報道があった。
2021年に引退したのち、たびたび競技への復帰をほのめかしてきたパッキャオ。一時はアマチュア選手としてパリ五輪への出場を目指していたが認められず、目標をプロでの世界タイトル再奪取に定め、WBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオスへの挑戦を表明していた。
引退から3年、当然世界ランキングにも入っていないパッキャオだが、英「スカイスポーツ」の取材に対しWBCのスレイマン会長が「元チャンピオンが健康診断にすべて合格すれば復帰できる」と断言。「彼が初めてWBCフライ級でタイトルを取ってから20年以上が経ってWBCに復帰し、ウエルター級まで昇格するとなると、センセーショナルなことになるだろう」と、パッキャオの復帰測世界タイトルマッチに対して歓迎の意向を示したのだ。