「342館の大規模上映で、公開初週の『国内映画ランキング』(興行通信社調べ)では4位に初登場。その後、6位、9位と推移して、4週目にはトップ10圏外に陥落してしまった。興行収入は5億円ほどにとどまっている。それに対して、『ミッドナイトスワン』はなかなかきわどい表現が多かったこともあり、151館の上映にとどまったが、TOHOの日比谷以外の劇場での上映が終了した時点で興収は8億円を記録していた」(映画ライター)

 大手映画情報サイトのレビューでは高評価が目立ち、視聴者の満足度が高いが、なぜか集客に苦戦しているが……。

「『ミッドナイトスワン』は登場人物の波乱万丈な物語に草なぎがマッチ、役者としてのポテンシャルを存分に発揮していた。しかし、『碁盤斬り』はそこまで観客にとって“刺激”が足りなかったのだろう。囲碁を打つシーンが多かったのも失敗だったのかもしれない。いずれにせよ『ミッドナイトスワン』が、草なぎにとっての高すぎる“壁”になってしまったことは否めない」(同)

 そんな草なぎは、パニック映画の金字塔『新幹線大爆破』が新たにNetflix映画としてリブートされ、主演を務めることが発表されている。原作は1975年に公開され、草なぎが敬愛した故・高倉健さんが主演を務めたことでも広く知られている。

 草なぎが同作で“壁”を超えられるのかが注目される。