17年『M-1』王者のとろサーモン・久保田かずのぶも“NSC落ち”のひとりだ。98年、高校の同級生である村田秀亮とともにNSC21期を受験するも、久保田だけが不合格になり1年の浪人生活を経験しているのだ。
また、永野が東京NSCで不合格となった同年、大阪NSCで落ちていたのが現在、吉本新喜劇の座長を務めているすっちーである。不合格の後、心斎橋筋2丁目劇場のオーディションを経て、漫才コンビ・ビッキーズとして「baseよしもと」をけん引する存在となっている。
そのほか、『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で2度のファイナル進出を果たしているピン芸人・あぁ~しらきも“NSC落ち”を明かしている。今年2月に出演した『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)で「大阪のNSCを受けたんですけど、落ちてるんです」と告白。ナイツ・塙宣之は「やばい人じゃん! よっぽどじゃないと落ちないって」と仰天。土屋伸之も「落ちる人はやばい人だって。普通聞かない」と驚いていた。
また、宮下草薙の草薙もNSCの願書に「落ちたら死にます」と記入して提出し、落とされた過去を20年に放送されたラジオ『宮下草薙の60分』(文化放送)で明かしている。
ただでさえ珍しい経歴を経て、現在も活躍している“NSC落ち”芸人たち。いつか『アメトーーク!』で特集される日が来るかもしれない?
(文=新越谷ノリヲ)