ここ数年、「性的同意」という言葉が生まれ、愛し合う前にはお互いに「したい」という意思疎通が求められる時代となった。とはいえ、相手の事後の振る舞い次第で、「あれは遊びだったの?」とモヤモヤしたり、疑ってしまうこともある。
「ピロートークを楽しみたいのに、恋人がすぐに寝てしまう。できるならもう一回、したいのに……」
「さっきまであんなに情熱的に求めてくれたのに、終わったら背を向けて寝るってあり得ない! もしかして、からだ目当て?」
そんな男女のすれ違いは、どうすれば解消できるのか?
「セックスのあとの、いわゆる“賢者タイム”にも男女で差があります」と語るのは、『女医が導く いちばんやさしいセックス』を上梓した医師の富永喜代氏。
「こと“性”に関して、男性と女性はお互いを意外なほど知りません。たとえば、男性は女性が濡れていると感じていると思い込みがちですが、濡れているからといって感じているとは限りません。
思い込みや勘違いをそのままにしておくと、やがて心もからだもすれ違ってしまう。ですから、まずは“知る”ことが大切です」と続ける富永氏に、賢者タイムの謎について解説してもらった。